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「こうち健康・省エネ住宅推進協議会」主意書 |
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高知県では全国平均よりもはるかに早く高齢化と人口減少が進展しています。中山間地をはじめとする県内各地において、高齢者をはじめとする「弱者」の日々の健康を見守る医療や福祉の体制を整備していくことは、今後の地域再生を考える上で大変重要な課題となっています。
我が国においては、「健康」と「住宅の性能」(とりわけ温熱環境)との間に密接な関係があることはあまり知られておりませんが、諸外国では省エネルギーの観点だけでなく、高齢者などの弱者の健康を守る観点からも極めて重要な課題として、住宅の性能向上に積極的な取組みが行われています。
高知県は我が国第1位の森林率(84%)を誇っていますが、これは中山間地域を多く抱えるということでもあり、森林の保護・再生と地域産木材の活用を図るとともに、「健康長寿日本一構想」を掲げる、高齢化先進県として、「保健」「医療」「福祉」の観点からさまざまな取り組みを進めているところです。
また民間の活動としても、高知の住宅設計・建築技術は伝統的な素材や構法を活かして独自の発展を遂げており、木の香りのする住まいづくりと住まい手の快適さや健康との関係について、知見と意欲を有する建築士や工務店が多数活躍しています。
私たちはこうした状況を踏まえ、高知の設計・建築技術を活かし、高知の森の木を使って、地域の大工・工務店が施工する「健康・省エネ住宅」をより多く普及させたいと考えています。そのために、医療・福祉機関や研究機関等と産学官の連携し、高齢者等の弱者の健康に資する住宅の設計指針と供給方策を確立し、地域の健康と省エネの課題を解決して、医療介護費の抑制と併せて、地域の再生と活性化を図ることを目的として「こうち健康・省エネ住宅推進協議会」を設立しました。
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